できあがり

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うちのおばあちゃんは、洋裁の先生でした。

教室に使っていた和室には、
大きな黒板と、
大きな机と、
古いミシンが2台。
ロックミシンが1台。
ものさしが、たくさん。
編み機もたくさん、あります。

劇団の衣装は、ここでつくっています。
最初は、型紙すらうまく扱えなかった私たちが、
今はちゃんとした服を作れるのは、おばあちゃんのおかげ。

何回も怒られたり、呆れられたりしながら、
本には書いてない<ちょっとしたコツ>をいっぱい教えてもらって、
本のとおりじゃなくても
作れるもんです。

つい先日も、
下糸を巻く部品がかけて使えなくなっているミシンを前に
途方に暮れた私に、
『頭は使うためにありますねんで』
と言いながら、
ドライバーをボビンにさしこんで、
ミシンを踏み、器用に下糸を巻取ってみせました。

革がのびて、歯車がうまくかみあわなくなっていたら、
『こんなときは、これ』
と言いながら、
ハンドクリームを革にぬりこんで復活させたり、
切ってちぢめて、再生させたり、

古いミシンとおばあちゃんの相性はばっちりで、
今の新しい電動ミシンじゃ、こうはいかないなぁ、と思いました。
だって、構造が複雑すぎて、修理なんてできないでしょう?
古いミシンは、とっても簡単にできていて、
電気なんてどこにも使われていないから、
自分で修理できるのです、古いものってすごい。
長く生きてるおばあちゃんは、知恵の塊みたい。

こと洋裁に関しては、ほんとにいろんな知恵をもっているから、
わたしはもっともっと、いろんなことを知りたい。

だから、長生きしてね。

そして、今回も無事に衣装ができあがりました。
おおきなコサージュをつけて、できあがり。
同じものがピンクのグラデーションで11着。

3月26日(日)
葛城市當麻文化会館。
14時開演。

劇団くすのき『18歳のおばあちゃん』

どうぞ、よろしく。
ちょっと、いい話で、泣けます。
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by miumiu307 | 2006-03-22 15:03 | creation
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